Nさんご夫妻

あれは、十数年前のこと。
NO12GALLERY での個展初日、
ひょうたんの灯りから影絵模様が
広がり出した夕暮れ時のことでした。
ギャラリーの前を、早足に歩く人が増え、「お仕事帰りの人たちかな」と話していると、自転車に乗ったサラリーマンの方が、一度ギャラリーの前を通り過ぎて、それからすぐにバックして来られたのです。
私たちの集落、生野(ぐみの)では見ることのない、ビシッとスーツにコートを着た男性が、自転車から降りて、窓からひょうたんの灯りをじっと見つめていらっしゃる!
思わずドアを開けて、「良かったら中へどうぞ。」と話してかけると、
「実は、入籍してきたばかりなんです。今、偶然これを見て記念にいいなと思って見てたんですよ。」とのこと!
こんな素敵な偶然があるのですね!
と驚く私たちに、「奥さん連れて一緒に選びに来ます。」そう言って、
颯爽と自転車で去っていかれました。
その後、本当に奥さまと記念のランプを選びに来てくださったのです。
それが、Nさんご夫妻との出会いでした。
(十数年前の展示の様子)

guminolamp

生まれる野原と書いて「 ぐみの 」と読みます。熊本県の小さな集落でひょうたんを育て、「おとぎ話」をイメージしたランプと、伝統的な竹トングを作っています . We plant a gourds in small village in Kumamoto for make lamps.And also make a traditional bamboo tongs .